Self time Fun time ~40代からの人生充実プロジェクト~

朝習慣で人生を変えていくプロジェクト!チャレンジしたこと、その結果についてのレポートを中心に報告していきます。

Go To トラベル、全国で一時停止!結局、誰のための制度だったのか。

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旅行好きにとっては一大事なニュース。

 

昨日14日に急遽、全国的にGO TO トラベルが来月11日まで

停止するというニュースが流れました。

第3波と言われる、昨今のコロナ感染者の増加を受けるとやむを得ないと思うが、

腑に落ちない点もいくつかある。

 

1つは、発表時に旅行会社やホテルなどの宿泊施設には何の連絡も無かったということ。

自分も停止期間内に旅行の予約をしていた1人だったので、

報道を受けて昨夜、ホテルに電話したところ

「何も聞いていないのでお答えできない」という返事だった。

こういう発表が出されれば、当然問い合わせの連絡が来ることは明らか。

せめて該当する企業などには事前に説明をしておくべきではないだろうか。

旅行会社やホテルにとっては、キャンセルで売上が減るだけではなく、

こうした問い合わせ対応の業務が増えるという、正に弱り目に祟り目だ。

 

2つめは、今月28日までにキャンセルすればキャンセル料は無料ということ。

キャンセル料無料は良いのだが、そのキャンセル料は税金から補填される。

観光業界の売上が増えるわけではないのに、税金だけは消費される。

誰も得しない税金の使い方の最たる例だと思う。

 

3つめは、期間の中途半端さ。

帰省や初詣期間の自粛を狙ったのは分かるが、

果たして2週間程度の自粛で、この感染者増加の波を止められるものだろうか。

春にはこれより長い期間の自粛政策を取ったにも関わらず、

夏には第2波、冬には第3波が押し寄せて来てしまった。

 

4つめは、Go To イートもそうだが、こうなることは事前に想定できたはず。

どの企業でも新しい事業やプロジェクトを始める際は、

失敗した時のことも想定しておいてリスクを最小限に抑えるようにしている。

一か八かでは始めたりしない。

そうした事前のリスク対策が取られていないことは、

制度自体が日に日に変わることからも推察できたが、これで更にはっきりさせてしまった。

 

最後に結局、イートも含めてだがGo Toで得をしたのは誰だろう、ということ。

恐らく一番は制度を活用して外食や旅行をした人になるのだろう。

だがそもそもの目的は飲食業や観光業の経済復興では無かっただろうか。

お客様が激減し、事業の継続が困難なこの2つの業界を救うための制度だったはず。

 

だが実際は、イートでは準備不足で制度の開始に間に合わない店舗も多く、

錬金術と呼ばれるポイント稼ぎや、

不正にポイントを増やそうとする人などが話題になった。

トラベルも同様で、小刻みに制度の変更が入り、その度に

旅行会社やホテルの窓口が対応に追われることになった。

人手はある程度増えたようだが、それで助かったという飲食店やホテルの話は聞かない。

本来の意図とはかけ離れているところを見ると、お世辞にも成功とは言えない。

 

頃合いを見て復活されるような気配もあるが、その際は本来の意図を見据えて、

誰のための制度かが明確になるような制度にしてほしい。

そしてコロナなのか経済なのか、優先事項も明確にしてほしい。

二兎を追うものは一兎をも得ないのだから。