新しくない新商品「iPad Air」
今週、Appleが新型iPadを2種類、発表・発売しました。
もうひとつは以前から噂になっていたiPad miniの新型「iPad mini5」。
この話題は早速、ネットニュースでも掲載されていますが、
気になったのはどれも「新商品」として告知されています。
程度の差はあれ、CPUなど性能がアップしている以上は新しい商品に分類されるのでしょうが、内容を見ると「新しい」と言えるかどうか疑問に思います。
「iPad Air」はiPadとiPad proの中間にあたるポジションで、
そこそこクリエイティブにも使いたいがproは高すぎるという人がターゲットだと思われます。
隙間を埋める新しい商品のように見えますが、内容を見るとiPad pro10.5の付け直しだと分かります。
しかもCPUなどの処理速度は上がっても、カメラやフレッシュレートなど一部性能ダウンしているところもあります。
恐らくはproとの差別化やコストによるものだとは思いますが、そのせいで、iPad pro10.5と比べ中途半端なポジションになってしまいました。
なにせ、CPU以外はiPad pro10.5の方が優れており、価格的にも型落ちモデルの方が安いですし、iPad pro10.5のCPUのA10はiPhoen7やiPadと同等であり、まだまだ現役で使える性能を持っています。
そして「iPad mini5」。
こちらは単純にCPUをグレードアップし、Apple Pencilに対応させたマイナーチェンジ版。
と言っても前回から3年以上経っているので、その変化は大きく感じます。
ここからは憶測ですが、来週のイベント前にこっそり(?)と新商品を投入したのは、Apple自身がイベントで発表するほどではないと思っているからではないでしょうか。
そして現CEOを含め、Appleの中にジョブズのような革新的なデバイスを生み出せる人材がいないことを強く感じました。
「前モデルで十分間に合う」という意味では、昨年発売されたiPhoneを見ても同じことが言えます。
ジョブズの資産におんぶに抱っこができる期間もそろそろ限界にきているので、フルモデルチェンジと言える革新的な新商品が発売されることを期待して待ちたいと思います。