時間泥棒の原因 ♯1 電話
あくまで個人的な意見だが、周りを見ていると
「時間が無い」と言っている人ほど電話の回数が多い。
直接要件を伝えられ、その場で相手に伝わったことも確認できる。
その上、言葉に抑揚をつけることでその時の感情も伝えられる。
便利なこと尽くしのように思えるので、報告でも連絡でも確認でも、
何かあればすぐに電話をしようとする心理はすごく分かる。
実際、自分も以前は要件=電話としか頭になかった。
だが振り返ってみると、電話にはデメリットの方が多いことが分かる。
・相手が出るまでに数秒は待たされる
・相手が出なかった場合は留守電に入れるが、
それを相手がいつ聞くかは分からない
・相手が出ずに、且つ留守電にもならなかった場合は、
それまでの時間が全て無駄になる
また電話を受ける方にもデメリットがある。
・電話がかかってきた瞬間に作業を中断される
・「早く出なければ」という強迫観念に囚われる
・通話の時間は自由にコントロールできない
「今良いところだったのに」「早く仕事に戻りたいのに」
なんて思ったことは誰にでもあると思う。
そこで「電話ストレス」から逃れるために、
『緊急時以外の用事は全てメールで行う』
というルールを決めた。
こうすることで上記のストレスは一切なくなった。
最初は「いちいち活字にするより話した方が早い」とも思ったが、
実際に始めて見るとそれほど時間はかからない。
大抵のメールは2~3分程度。多少長くても5分以内には送信できている。
それに相手も自分の都合のタイミングで内容を確認し、
返信することができ、お互いにメリットがある。
これを始めたことで自分宛ての電話は激減した。
結果、自分の仕事に集中できる時間が増えたので、
いかに電話で時間をとられていたか、ということだろう。
「時間が足りない」と思っていたら、まずは
1日に何回、何分電話をしているかを調べてみると良い。
もちろん相手からかかってきた電話も。
もし相手からかかってくる電話の方が多ければ、
自分から積極的にメールを送ってみよう!
不思議なもので、電話がかかってきたら電話をかけ直すように
人は同じ手段で返事をしようとする。
だからあなたがメールで連絡すれば、あえて
電話で返してくる人は恐らく稀だろう。
他人の行動を変えることは難しいが、
自分の行動を変えることで相手の行動を促すことは
それほど難しくはないのである。