「Pixel 3a」は、消費者に冷静な判断をもたらすきっかけになるかもしれない
昨日、Googleが「Pixel 3」シリーズの下位モデルとなる、
「Pixel 3a」「Pixel 3a XL」を発表しました。
長期間のOSバージョンアップが保障されています。
ドコモやソフトバンクなどのキャリアからも販売されていますが、
キャリア独自のアプリがインストールされていないのも特徴です。
ガジェット好きで「Pixel 3」も購入対象に入っていた私にとっては、興味のあるニュースでした。
主な変更点やスペックは、専門サイトなどで公開されていますし、
既にたくさんの情報がリークされていたのでここでは省きます。
私が注目したのは「カメラ」と「価格」です。
「Pixel 3」のカメラは、シングルカメラでありながら、
背景をぼかしたりできることや、夜景を明るくキレイに撮影できることが高く評価されていました。
廉価版とは言え、その機能をほぼ残してきたということは、
Googleがこの製品の魅力をしっかり理解していることが読み取れます。
廉価版を含めた派生品を出して失敗する例としてよく聞くことが、
「残してほしい機能が省かれていた」と言ったことです。
これはユーザーが感じているその商品の魅力を、
メーカーが理解できていなかったことによるミスマッチが原因です。
もちろん、コストや技術面での条件など、色々な要因があると思いますが、モノが溢れているこの時代ではこうした失敗例は少なくありません。
その中でユーザーが「Pixel 3」に求めている、あるいは
評価している機能を残してきたことは素晴らしいと思いました。
ただ、フロントカメラがデュアルからシングルになり、広角機能などが無くなったことは自撮りが多い方には致命的かもしれません。
次に「価格」について
「Pixel 3a」「Pixel 3a XL」共に価格は、
既に発売されているモデルの約半額。
「Pixel 3」や「Pixel 3 XL」の購入者からは、
悲鳴や怒号があがってもおかしくないほどの思い切った価格設定です。
というのも今回の変更はCPUなどのグレードダウンやボディの材質の変化が多いので、ほぼ同じ使い方が使い方ができるからです。
「それなら安い方が良い」という方も多いと思います。
この商品がヒットするかどうかは分かりませんが、
一つ言えることは、この商品を購入した方の多くが
「ハイスペックのスマホじゃyなくても良いじゃん」と思うでしょう。
そう思った方は次に購入する時、スペックやブランドより、
実用性と価格のバランスを重視して、自分に必要な機体を購入するようになります。
そういう消費者が増えていけば、メーカーも自ずと
価格を抑えて必要な機能だけを盛り込んだ商品を開発するようになっていくでしょう。
今までの【ハイスペック】【ブランド力】【シェア数】志向から
【価格】【必要性】【品質】志向に変わっていく。
「Pixel 3a」はそのきっかけになってくれるのでは、
とイチ消費者として予想(というより期待)しています。