ドラゴンクエストが売れて、ファイナルファンタジーが売れなくなった理由
ドラゴンクエストXIのスイッチ版が発売されて3日ほど経ちました。
すでに発売されているPS4版や3DS版にはないボイス機能の追加や
新しいシナリオなどが盛り込まれており、一度プレイした方も楽しめる仕様になっています。
もちろん、最初に出たPS4版や3DS版ほどではありませんが、それなりに売れているそうです。
そこで気になるのはファイナルファンタジー(FF)との比較です。
新作がでれば多少の変動はあるもののミリオンヒットを継続しているドラクエに対し、
FFには往年の勢いはなく、新作のXVはミリオンにはほど遠い販売本数になってしまいました。
ファミコン時代には二大RPGと呼ばれた両者になぜこれだけの差が出たのでしょうか。
●ドラクエとFFの共通点
・一作目はファミコンで発売されている
・ゲームジャンルはRPG
・剣と魔法が存在するファンタジー世界
・作品によってシステムやキャラクター、世界観、ストーリーは異なる
どちらもRPGの王道として一時代を築いたシリーズで、アメリカと違い、
日本ではRPGが一番人気のゲームジャンルになった要因とも言われています。
実際、人気のRPG作品が発売されていないハードは軒並み衰退しています。
●ドラクエとFFの異なる点
・主人公の扱い
・ムービーのクオリティ
・主な制作メンバー
ドラクエの主人公にセリフが無いことは有名です。
これは主人公がプレイヤーの分身というスタンスをとっているためで、
どの作品でも主人公は「はい」「いいえ」くらいした喋りません。
対してFFは主人公にもセリフがしっかりよういされており、
Xからは声優さんによるボイス機能もつきました。
ドラクエはゲームとして、FFは映画やドラマの延長線上という違いがあります。
実際、ドラクエはアニメのようなムービーに対し、
FFはPSにハードを移してからは実写的なムービーになっており、
映画の一部のようなハイクオリティのムービーがふんだんに挿入されています。
そしてドラクエは、堀井雄二、鳥山明、すぎやまこういちの3人は変わりませんが、
FFはⅥまでは坂口博信、天野義孝、植松伸夫が中心となっていたが、
PSになってからはディレクターが変わり、
天野義孝の絵もタイトルロゴに使われる程度になったしまいました。
個人的にはこの変化がFFの衰退を招いた一番オ要因だと思います。
メーカーが変わっても主力メンバーが同じなので、新しい作品になっても
プレイヤーは「ドラクエを遊んでいる」という気分にひたれますが、
初期のメンバーがほとんどいないゲームは本当の意味で別のゲームです。
初めてのFFがXVの方は別として、過去のFFからプレイしてきたユーザーは、
新しい作品が出るごとに「本当にこれがFFなの?」
と疑問に思ったのではないでしょうか。
既にスクエニを退社している方もいるので難しいとは思いますが、
もう一度、あの最強メンバーで最高のFFが楽しめる日が来てほしいです。